【寒さ対策はもちろん光熱費対策にもなります】二重窓作成キット

この記事は約 6 分で読めます。

今回は窓枠の内側に窓を設置することで簡単に二重窓にすることができる商品の紹介です。

徐々に暖かくなってはきましたが朝晩をはじめまだ寒いですし、冬場に限らず夏場でもエアコン使用時に節電効果がありますので寒さや光熱費対策におすすめです。

まずはいいところと注意点から

  • 価格の割に十分な性能
  • 見た目も悪くない
  • 両面テープで貼るだけなので原状復帰が簡単
  • パネル部分は別途用意する必要がある
  • 全ての窓に設置できるわけではない
  • キット+パネルでそれなりのお値段

購入満足度・・・・95点 4.8 out of 5 stars

目次

購入動機・場所・金額・使用期間

私の部屋はマンションですが、築年数もそこそこで北側の角部屋ということもあり冬場は寒いです。
特に窓からの冷気に悩んでいました。

これまでも対策として専用のパネルを立ててみたり、窓用のプチプチを貼ったりと色々試していました。
ですが窓に貼るタイプは結露してカビが生えたりテープ跡が残ったり、パネルは耐久性に問題点が。
その割にあまり寒さは緩和できませんでした。
一番効果があったのはテーブルクロス用のビニールクロスを窓枠全体に貼った時でしたが、もちろん窓が開けられなくなり窓として機能しないのでワンシーズン限定になってしまいます。

工事して二重窓にするのが確実ですがかなりの費用がかかります。
そんな時、自分で二重窓が作成できる専用キットがあると知り実際に設置してみました。

2022年の2月、ビバホームの店舗にてパネルと一緒に購入。(下は購入時の価格)

・内窓フレームセット1850×70×40  5808円
・ポリカーボネート板(商品名:両面耐候ポリカ中空 910mm×1820mm 厚さ4.5mm) 2728円
※参考 プラダン サイズ同じ 厚さ4mm 988円

セット内容は画像の通り
施工例(撮影のためカーテンは外しています)

検証

色々説明するよりも数値で見ていただくのが早いと思い検証してみました。

条件:外気温8℃ 室温17℃ 天候雨

まずは同じ場所に温度計を置き、計器に誤差がほぼ無いことを確認。

温度計の誤差チェック
湿度は多少違いますが室温は同じ

その後二重窓の向こう側(窓と窓の間)と手前(窓枠のすぐ下で若干冷気を感じる所)に温度計を放置。

無人の時に試してもあまり意味が無いので常に室内で作業している状態で計測。
暖房器具は使用せず、室内はデスクトップパソコンを稼働している程度です。

1時間後~

窓のすぐ下で冷気を完全に防げている訳ではなく多少下がって16.1℃、一方窓の向こう側はかなり低く10.3℃まで低下。

1時間後
見づらいですが10.3℃と16.1℃

もちろん二重窓でなければ室温が10℃まで下がるわけではありませんが、かなりの断熱効果が確認できました。

それ以上に驚いたのがアルミサッシ+ガラス一枚だと外と2℃ほどしか違わず、冷気がほぼ遮断できていない点です。


ちなみにもう1時間ほど無人で放置しておいたところ二重窓の向こう側は外気温と大差ないところまで低下していました。

さらに1時間後
湿度も非常に高いです

良かったところ

見た目も良く効果も十分

窓の下部に置くパネルと違い窓全体を覆うので冷気をほぼ抑えてくれ体感として全然違います。
見た目も悪くなくちゃんと窓なのも高評価。

もちろん開閉可能です

本格的な工事に比べて圧倒的に安い

本格的な二重窓の工事を依頼すると数万円は最低でもかかってしまいます。
また、より断熱効果を求めてペアガラスにしようとすると10万円ではきかないようです。
それらに比べると圧倒的に安価といえます。

特別な工具は不要で賃貸でも利用可能

作るのに必須なのはカッター、長さを測るメジャー、両面テープぐらいです。
あとは窓枠を切るのにのこぎりやヤスリがあるといいですが100均で買えるもので十分です。
パネルの切断は細かいごみが出ないのでカッターがおすすめ。

作業自体は切ったパネルをフレームに挟み込んで、同じく切った窓枠をテープで貼るだけです。

レールの固定も両面テープなので不要になったら元に戻せるため賃貸物件でも利用可能なのもいいところ。(テープ跡の残りには注意ですが)

好きな色のパネルを使える

窓部分のパネルを自分で用意する必要があるのですが、逆に部屋の雰囲気に合わせたり無色透明以外の色にすることもできます。
透明なタイプなら昼間に閉めておいても明るさが採れるので冬場はもちろん、夏場に閉めて冷房代の節約になります。

残念なところ

キットになっているので完全にDIYするより高い

初めて作成するのであれば非常におすすめですが、見栄えをそこまで気にしないのであればホームセンターで代用できる物を利用することで更に価格を抑えて作成することも可能です。
家中の窓をこれにしようと思うとそれなりの費用がかかるので。

もう一方の窓(掃出し窓)は同じくホームセンターでプラダン、カーテンレール、”かぶせ”と呼ばれるパーツ、プラダンを補強するフレームにL字のアルミ材等を使用して作成しました。
断熱効果はこちらも十分あり大きい窓(165cm×155cm)にも関わらず5000円以下で作成できました。

パネルを購入するのが意外と難しい

これが地味に悩まされたところです。
パネルに使うのはポリカーボネート樹脂で作られた板が理想。
厚みがあり硬さもあって断熱効果が高いです。
プラスチック段ボール(いわゆるプラダン)ですと透明度が低く、大きな窓では柔らかすぎて反ってしまう可能性があります。

明るさの比較(もちろん製品によって違いはあります)

ポリカーボネート板
透明プラダン

ただ、182cm×91cmのプラダンが1000円弱なのに対し、ポリカーボネート板はその3倍もします。

また、時期的な問題なのか二ヶ所目の二重窓作成時にはホームセンターを数件回っても透明なタイプが売り切れて入手できませんでした。
仕方なく色付きのプラダンにしたところ雨戸のような感じになってしまい、断熱効果はありましたが昼間は部屋が暗くなり開ける必要がありました。
パネルは大きいので家に持ち帰るのも苦労したところです。

ネットで買うと配送料が高いところも多いですし、色味も違ったりしますので現物を確認できた方が安心ですが。

↓Yahooショッピングで良さそうなのがありました。
(実際に購入していないので保証はできませんが)

耐久性と効果

もちろん工事してガラスの二重窓を付けてもらったものと比較すると、効果はそこそこ対抗できても見た目はまず敵いません。
明るさは採れますがガラスではないので外をはっきりと見ることはできませんし、ほぼ全てのパーツがプラスチック製なのでいずれ劣化すると思います。
実際に1年ほどで上部のレールを貼っていた両面テープが剥がれてきたので、今後のことを考えてビスを打ち込んで固定しました。

作業自体そう難しくはないですが、それなりに時間もかかります。

また窓枠(額縁)が35mm以上ないと設置できないので注意が必要です。

一見きれいに見えますが長さを測るのを失敗しています

まとめ

設置して丸一年となりますが非常に満足しています。

冬場の冷気の入り具合が全く違いますし、少し暖かくなると暖房が不要となるので光熱費削減効果は高くもっと早くしておけば良かったと後悔するレベルです。

パネルの入手性が少し難しかったり、作業するのにそれなりに広い場所が必要な点も付け加えておきます。

こんな方におすすめ

  • 窓からの冷気に悩んでいるけど費用を抑えたい方
  • 主に賃貸などで二重窓工事は無理だと諦めていた方
  • 一から使えそうなパーツを集めるのは面倒だし、見た目もある程度良くしたい方
  • 冬だけでなくて夏も光熱費を減らしたい方
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