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今回はシャープの衣類乾燥除湿機(以下除湿機) CV-L71についてレビューしていきます。
先に結論を書くと、もっと早く買っておけば良かったと思うほど満足度は高いです。
この記事は初めて除湿機を買う方向けの記事となっております。
まずは使ってみて良かったところと残念なところのまとめです。
- 洗濯物が乾く
- 満足感
- コンパクト
- 重い
- 電気代
- 機能の違いがわかりにくい
- これだけでは乾きにくい
- 注意点
購入満足度・・・・90点
以下詳しく説明していきます。
購入動機・場所・金額・使用期間
洗濯物を部屋干しした時に部屋がジメジメしてしまうのが悩みでした。
夏は冷房を使い冬は暖房でなんとかしていましたが、それ以外の季節はエアコンは使いにくくサーキュレーターで風を送っても完全には乾ききらず部屋全体の湿度も上がります。
もちろん除湿機の存在は知っていたのですがそこまで必要だとは感じていませんでした。
ですが知り合いで使っている方に便利だよ勧められたこともあり、購入にいたりました。
2021年5月にamazonにて20,888円で購入。
購入以来、洗濯物を部屋干しする際は毎回使っています。
それ以外にも部屋の湿度が高くて気になる時や押し入れの除湿に定期的に使用、購入して1年ですが合計100日以上は使っておりその上でのレビューとなります。
比較商品
除湿機というものを使った経験が無いのでまずは大きさや発売しているメーカー、一日の除湿できる量などを色々調べました。
その頃は以前レビューを書いた空気清浄機の購入も検討していて、加湿も除湿もできる空気清浄機というものがあることを知り、少し悩みましたが”空気清浄機を使う部屋=洗濯物を干す部屋”になってしまうためそれはやめました。
サイズと価格を考えた結果シャープとアイリスオーヤマの二択となりました。
シャープはコンパクトで(一応)プラズマクラスターで消臭効果も狙え、アイリスオーヤマは上部に首振りのサーキュレーターが付いているので洗濯物を乾かすのに便利そうというのが気になるポイントでした。
最終的にサーキュレーターは別に回せばいいかと考えシャープのコンプレッサー方式のこの機種にしました。
除湿方法の違いを簡単にまとめると
コンプレッサー方式・・・電気代は安いが音が大きめで冬場に効率がダウンする。冷たい風を作り内部で結露を発生させてその水を回収する。
デシカント方式・・・消費電力は高いが冬場でも効率が落ちない。乾燥剤を使って内部をヒーターで温めてやはり結露を発生させる仕組み。本体も軽め。
※両方を取り入れたハイブリッド方式もあるが両方の仕組みを搭載しているためサイズが大きくなり、高価。
良かったところ
洗濯物が乾く
当然ですが洗濯物が乾きますし部屋の湿気も取れます。
特に梅雨時でもフローリングがサラサラなのは軽い感動を覚えました。
型番のCV-L71の71は一日の除湿量7.1リットルからきていますが、大きさと価格を考えると十分な除湿能力だと思います。
上は洗濯物(約5kg)を部屋干しして除湿機を使った時の温度と湿度のグラフです。
室温は23~24℃とほとんど変わりありませんが、湿度は70%から52%ぐらいまでどんどん下がっています。
この日は8時間で1.6リットルほど除湿でき洗濯物も乾きました。
単純に3倍すると24時間で4.8リットルなので、洗濯物が乾いてきて除湿能力が落ちたとを考えればまぁカタログ通りだと思われます。
洗濯物が乾く時間の目安も2kgが約180分なのでほぼ一致です。
もちろん洗濯物に限らず押入れや浴室を乾燥させるのにも使え、湿気・カビ対策になり押し入れに湿気取りを使う必要が無くなったのも良かった点です。
満足感
除湿した水がタンクにたまりそれが目に見えるのは満足感があります。
捨てる手間はかかりますがエアコンで除湿する時には気づかなかった目に見える達成感がそこにはあります。
逆にこれだけの水が部屋の中にあったと思うと恐ろしいぐらいです。
勝手な解釈ですがダイソンの掃除機がヒットしたのも、吸引力やコードレスというのももちろんあるでしょうが取ったゴミが見えるという満足度と無関係では無い気がしています。
コンパクト
床面積がA4サイズなので狭いスペースにも収納できます。
上位機種にすればもっと早く乾いたり湿度を下げられるのかもしれませんが、本体サイズが大きくなるのでその辺りは使う頻度に応じての選択になるかと思います。洗濯物の量が多ければもっと上位機種でないと間に合わないでしょうし。
ちなみにカタログを見る限りでは同じ量の洗濯物を乾かすのにかかる電気代は上位機種でもほぼ同じようです。
またタイマー機能はもちろん、内部に温度・湿度センサーがあり(表示は無い)、一定以下の湿度や最大12時間で自動で切れたり、もちろん満水になれば自動で止まるので水があふれるということもありません。
残念なところ
重い
構造上仕方ないですが重いです。
持ち運ぶための取っ手がありますが、本体重量が9.4kgほどあり気軽にひょいと持とうとすると腰を痛めかねません。
サイズがコンパクトなだけに余計重く感じてしまうのかもしれません。
ちなみにこの機種は一番下位のモデルで上位のモデルにはキャスターが付いています。(その分重量も増えて15kg以上)
電気代
デシカント方式より安いとはいえ1時間で4~5円ほどの電気代がかかります。
(50ヘルツ地域の場合。60ヘルツ地域では5~6円ほど)
洗濯物を乾燥させるのに6時間付けっぱなしで30円、一ヶ月毎日の使用だと1,000円近くかかる計算になります。
デシカント方式だとその3倍はかかるようなのでそれに比べればまだ少ないですが。
機能の違いがわかりにくい
衣類乾燥モードと除湿モードとありますが、いまいち違いがわかりにくいです。
どちらも風は出ますし乾きます。(カタログに記載の電気代も全く同じ)
一応風量を自動にした際の挙動が少し違い、衣類乾燥モードは乾くまで、除湿モードは一定の湿度に保ちたい時に使うようです。
なのですが、12時間経つと自動で停止しますし、停止しない連続運転モードにしてもいずれタンクの水が一杯になるので止まります。(タンク容量は約2.5リットル)
それも回避するにはホースを繋いで使うこともできますが風呂等の排水できる場所でなければならず、普通の家庭でこのサイズの機種でそこまでするのは考えにくい気がします。
また除湿以外に消臭(送風)モードがあり、消臭や除湿後の本体内部を乾燥させるために使用します。
内部を清潔に保つために除湿運転後に2時間の送風モードが推奨になっていますが、除湿運転後に勝手にこのモードになってくれればより便利だったなと感じました。
これだけでは乾きにくい
実はこの除湿機だけで完全に部屋干しの洗濯物を乾かすのは難しいです。
風が直接当たらない場所は乾きにくいので、我が家ではサーキュレーターやエアコンの送風を併用しています。
これはこの機種に限らず上位機種でも風を回さずに乾きムラを無くすのは厳しいと思われますので、除湿機の導入をお考えの方は注意が必要です。
購入時に迷ったアイリスオーヤマの除湿機なら首振りのサーキュレーターが付いていますのでその点は解消されるかもしれません。
残念というほどではありませんが、コンプレッサー方式でも多少室温は上がります。
湿度が下がるなら夏場にエアコンのドライ代わりになるのでは?と思って試したところ、エアコンと違い熱を室外に排出しないため室温が上がり暑くなりました。
また冬場の除湿能力の低下については多少感じるものの、除湿機が動かないほど低温の場合は暖房を付けた方がいいと思われます。
音量についても同じ部屋で強風で使うとうるさいですが基本的に人がいる空間では使いませんし、隣の部屋で使う分にはそこまで気にはなりませんでした。
注意点
内部にフロンが使用されており、処分する際には注意が必要です。
ほとんどの自治体で普通ゴミとしては出せず有料で処分してもらう形となると思います。
他に細かい点をあげると、除湿能力は一日7.1リットルとなっていますが、実はこれは西日本の60ヘルツ地域で使用した場合であり東日本の50ヘルツ地域では一日6.3リットルとなることが説明書に控えめに記載されています。
私は関東在住で50ヘルツ地域なのでこのことに関してはいずれ書きたいと思っています。同じ商品なのに使う地域によって性能に違いが出るというか能力の一部が制限されてしまうのはどうもモヤモヤします。
まとめ
重いこと以外はそこまで気になることもなく昨年買ったモノの中で1,2を争うほど買って良かったと思える商品でした。
もっと早く使っていれば窓の結露も減らせ、天井のカビ取りもしなくてよかったのになと思ってしまいます。
天気が悪い日が続いても洗濯物の心配をしなくていいですし、部屋の湿気からも解放されてストレスが減るのが最大のメリットなのかもしれません。
一応プラズマクラスター7000がついていますが、過度な期待は禁物です。部屋干し用の洗剤や風を回して早く乾かす方が生乾き臭対策には効果があるでしょう。
性能が変わらず型番だけ変更の後継機種の方が現在価格が下がっています。
こんな方におすすめ
- 洗濯物を部屋干しする方
- といっても花粉の時期や梅雨時だけで毎日は使わない方
- 部屋のジメジメに困っている
- 湿気取りを大量に使っている
- とりあえず手軽に除湿機を使ってみたい